「自然の美味しさ」にとことんこだわった、山形の梅のお菓子
*パッケージは価格帯によってカタチが変わる場合がございます。
*デザインは時期によって変更の場合がございます。
山形県東根市に店を構える「壽屋寿香蔵」は、地元東根市の家庭秘伝の漬物技術にもとづいた“食品添加物を一切使用しない漬物づくり”にこだわっている。
「茜姫」は、そうしたこだわりのもとに生まれた、完熟梅をまるごと砂糖漬けにしたお菓子である。
食欲増進や疲労回復など、さまざまな効果が期待される梅。そのまま冷やして冷菓としても美味しくいただける「茜姫」は、夏の贈り物としておすすめだ。
「壽屋寿香蔵」の「茜姫」について、贈り物としてのおすすめポイントをご紹介しよう。
完熟した「節田梅」を使用
さくらんぼ畑が広がる山形県東根市で栽培されている「節田梅(せつだうめ)」は、伝統野菜にも認定されている山形の在来種だ。その特長は、薄くやわらかい表皮とみずみずしい香り。肉質はきめこまやかで、特に黄色く色づいた完熟の「節田梅」を使用している「茜姫」は、とろけるような食感を楽しめる。
食品添加物“一切”不使用へのこだわり
「茜姫」の漬け込み液には食品添加物を一切使用していない。使うのは、砂糖と自家醸造のりんご酢と、ほんの少しの塩だけ。ほんのりと甘酸っぱく仕立てられたその自然な味わいは、完熟した「節田梅」の香りと滋味そのものを、一層引き立てている。
一貫した繊細な手仕事が生む品質
ぎりぎりまで完熟を待って収穫される「節田梅」は、一粒ひとつぶ丁寧に摘果され、翌日には漬け込み作業に入る。約3ヵ月間じっくりと漬け込まれた「茜姫」は、重さによって選別され、一粒ひとつぶ袋詰めされる。これらの工程のすべてが繊細かつ丁寧な手仕事によるもの。この一貫したこだわりが「茜姫」の品質を生み出している。
「茜姫」の生みの親が語る、商品への想い
「『茜姫』は、我が娘のような商品です」。
そう語るのは「茜姫」を開発した「壽屋寿香蔵」の会長、横尾昭男さんだ。
「壽屋寿香蔵」は、山形県東根市で地元の漬物名人から教わったこの地域に伝わる漬物技術をもとに、食品添加物を一切使用しない漬物づくりをおこなっている。
横尾さんが漬物業を始めたのは1966年。当時は食品添加物を使用して漬物作りをおこなっていたという。しかし1990年頃から、「漬物は本来、食品添加物の無いものである。安心、安全な本来の漬物づくりをしよう」という強い理念を持ち、すべての食品添加物の使用をやめた。ところが、食品添加物の味に慣れたお客さんからは「美味しくない」との不満の声があがり、店の売上は一時、それまでの半分にまで落ち込んだそうだ。
「逆転のために取り組んだのが、『茜姫』でした」。
「茜姫」の開発のヒントになったのは、当時地元の家庭の間で流行していた、「ぽたぽた梅」という梅の砂糖漬け。もう一度たくさんのお客さんに喜んでもらいたいとの想いから、大量の梅を買い付け、「茜姫」第一号を漬け込んだ。
その際、“食品添加物を一切使わない”と宣言したからにはと、発酵防止のために使用するアルコールまでも使うのをやめたという。しかし、それが原因となり、無念にも全量が失敗に終わる。多額の負債を抱え、あわや倒産の危機に瀕するも、横尾さんは熱意を絶やすことなく「茜姫」の改善・改良に取り組み続けた。
こうした幾つもの失敗と試行錯誤を重ね、食品添加物を一切使わずに出来上がった「茜姫」を店に出す時は、まるで手塩にかけて育てた愛娘を嫁に出すような気持ちだった、と横尾さんは語る。
「私には3人の娘がいますが、実は三女の名前が茜と言います。可愛い末娘の名前を取って、『茜姫』と名付けました」。
その「茜姫」は今や、全国からのお取り寄せも増え、山形を代表する贈り物として支持されている。山形の自然の力と、地域に受け継がれる漬物文化、そして横尾さんの熱い想いが見事に掛け合わさって生まれた「茜姫」の、口のなかでとろける甘酸っぱさを味わってみてほしい。