燻製の香りを手軽に楽しむ新発想の調味料
*パッケージは価格帯によってカタチが変わる場合がございます。
*デザインは時期によって変更の場合がございます。
そう思ったものの燻製料理は手間が掛かるからといって作るのを諦めてしまう人も多いのでは。
そこで、今回紹介したい贈り物は、料理にかけるだけで手軽に燻製の味わいを楽しむことができる驚きの調味料、「SOHOLM(スーホルム)・スモークオイル」だ。
SOHOLMとは天王洲アイルのウォーターフロントでジビエ料理とワイン、季節の食材を提供するレストラン。このSOHOLMと液体燻製法という特許技術を持つ「かずさスモーク」がコラボレーションして開発した商品が「SOHOLM・スモークオイル」である。また、原材料は美容効果があるといわれている米ぬかから抽出される国産米油を使用していることも嬉しいこだわりである。
この「SOHOLM・スモークオイル」は液体調味料であるため、チーズ、シーフード、パン、刺身などの食材に合うのはもちろん、マヨネーズやドレッシングなど、他の調味料と混ぜても新たな味を堪能することができる。こうして自分のお気に入りの燻製料理を探すことができる楽しみも「SOHOLM・スモークオイル」の特筆すべき魅力といえるだろう。
「SOHOLM・スモークオイル」を実際に試食したときの感想を、味だけではなく、様々な角度から、受け取る側の素直な気持ちも交えてお伝えしておこう。
数滴で変わる新体験
風味のユニークさから色んな食材に試したくなる「SOHOLM・スモークオイル」だが、今回はシーフードと合わせてみた。
「SOHOLM・スモークオイル」をかけた牡蠣を口にふくむと、後をひく燻製の香りに驚く。また、米油を使っていることから一般の油と比べてクセは少なく、素材の旨みを引出してくれる。
数滴かけるだけで燻製の風味がつくため、一口目はそのまま食べ、最後は「SOHOLM・スモークオイル」で変化をつけて食べるなど、いつもとは違ったおもてなしに使うのも面白いだろう。
味だけではなく、キッチンにも映えそうなお洒落なボトルデザインは贈り物としても喜ばれる一品である。
技術者と料理人の経験が可能とした新発想
我々は液体燻製法という「かずさスモーク」の技術を開発した株式会社リオの代表取締役、市川正秀さんに会うため、千葉県木更津市を訪れた。
市川さんは生まれ育った木更津の高校で機械工学を学びエンジニアの道に進んだが、卒業してしばらくすると、実家が営む飲食店を引継いだという。市川さんに液体燻製法の開発のきっかけを尋ねてみた。
「私は職業柄、食べ歩きが好きでして。ある時、食べ歩きの中、燻製醤油と出会ったのが液体燻製法を開発しようとしたきっかけです。その時に出会った燻製醤油は燻製した鰹節を漬けこんだ醤油だったんですが、何とかして液体自体に燻製の味付けができないかと思いましてね。そこからは色んな装置を作って研究を重ねました」。
まさに市川さんのエンジニアとして培った経験と料理人としての食への興味が液体燻製法の開発とつながったのだ。
「燻製そのものは新石器時代からある調理法で、長年に渡って私たちの暮らしに馴染みあるものです。そう考えると、現代人の遺伝子も燻製の香りを求めているのもかもしれません(笑)。ただ、その燻製方法は木材チップと火や煙を使う従来からの方法が主流で手間のかかるものです。多くの人に好まれている燻製の香りをもっと手軽に楽しむためにはまだ色んな可能性があると思っています」と市川さんは燻製の魅力と可能性を教えてくれた。
“地域の良いモノを伝えたい”という情熱のコラボレーション
当初、市川さんは飲食店のお客さんに様々な燻製料理を味わってもらえればとの考えから始めた開発であったが、特許の取得とともに市川さんの液体燻製法の評判は広まっていった。
そんな市川さんの技術を知り、国産米油を使った燻製オイルの商品を開発したいと市川さんのもとへ訪れたのが、東京の天王洲アイルでアクタスが運営するレストラン「SOHOLM」の運営責任者を務める河合祥太さんだった。いきなりやって来た東京からの訪問者に最初は警戒していたと、市川さんは当時の心境を笑いながら話す。
河合さんは“地域の良いものをアーカイブし伝えていきたい”という想いのもと全国各地を周り、地域にある食材を発掘したり、食文化を残すワークショップの活動なども行ったりしている。
こうした河合さんの想いと行動は市川さんにも通じ、ついには「かずさスモーク」と「SOHOLM」がコラボレーションした国産米油を原材料とした新たな調味料「SOHOLM・スモークオイル」が誕生することになった。
「市川さんの最初の印象は無愛想な人だなと思いました(笑)。ただ、自分が作りたいと思っていた『スモークオイル』には市川さんの技術が必要だったので諦めずに何度も交渉しました。その中で市川さんの技術に対するプライドや地元を愛する話を聞けば聞くほどに、この人と組まなきゃ自分が作りたい商品はできないなと思いました」
取材中でも「あの料理に混ぜてみたら面白いのでは」「あの液体と組み合わせることはできないか」など、二人のアイデアは今でも尽きない。これからも二人のコラボレーションは続きそうだ。
その二人の情熱が実った「SOHOLM・スモークオイル」は、現在オンラインショップやSOHOLMに併設している店舗「SLOW HOUSE」で購入できる。新しい液体燻製オイルのもつ奥深い旨みは、とにかく実体験してみることをおすすめしたい。