まだ世界が知らない蒸留酒、東京の島酒を味わう
東京島しょ地域の蔵元
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大島
有限会社谷口酒造
1937年創業。代表銘柄「御神火(ごじんか)」は、大島にある三原山火口から噴出す炎のこと。醸造水は裏山から湧き出る三原山伏流水を使用。国産二条麦を使用した麦焼酎と国産無農薬芋を使用した芋・麦のブレンド焼酎を、三代目谷口氏自ら製造。
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利島
農業法人 利島ふぁーむ株式会社
2015年会社設立。初夏になると大輪のさくゆりが咲く利島で、ゆり根の栽培から手掛け、熊本県の酒造の協力を得て製品化。アルコール度数を控えめにして、飲みやすくした<華>や、さまざまな飲み方に対応した<麗>等をラインナップ。
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新島
株式会社宮原 新島酒蒸留所
1926年清酒蔵の新島酒造として創業。戦後に宮原酒造が独立し、焼酎造りを始める。現在では、麦麹を原料とする麦焼酎と芋焼酎のほか、米麹を原料とする米焼酎を製造。無濾過・無加水で瓶詰めした焼酎造りなどにも取り組んでいる。
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式根島
有限会社おくやま
式根島で商店を営む「おくやま」と「八丈島酒造」が共同で焼酎を製造。畑を広げ、近隣の方の協力を仰ぎながら式根島産のあめりか芋を量産。八丈島酒造で醸造し、3年熟成させた焼酎は、芋の香りを残しながら、とてもまろやかで上品。
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神津島
神津島酒造株式会社
1894年創業。代表銘柄「盛若(もりわか)」は島を切り盛りする若い漁師に由来。清らかな湧き水で造る焼酎は、国産二条大麦を30%磨き、減圧蒸留したまろやかな味わい。近年はワインの古樽に焼酎を貯蔵して造るスピリッツも手掛けている。
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三宅島
三宅島酒造株式会社
1929年伊ケ谷酒造として創業。以前より休止中であった蔵を、2000年の噴火による全島避難解除後、復興事業として2007年に工場新築移転し、製造を再開。手で洗米した米麹で造った麦焼酎は、日本酒にも似たまろやかさが特長。
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八丈島
樫立酒造株式会社
1925年創業。三原山の中腹の、緑に囲まれた工場で製造。蒸留が焼酎の出来を大きく左右するという考えの下、特注の銅製ポットスチールの蒸留機を使用。原料には麦と麦麹を使用し、香ばしいコクとまろやかでさらりとした風味が特長。
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八丈島
坂下酒造有限会社
坂下地区と坂上地区に分かれる八丈島で、坂下地区の蔵をまとめて1925年設立。原料の味わいをしっかり残す、伝統的な常圧蒸留での酒造りにこだわる。2011年に蔵を閉じた磯崎酒造の銘柄「黄八丈」を引き継ぎ、酒造りを再開。
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八丈島
八丈島酒造合名会社
1915年清五郎酒屋として創業し、本格焼酎「八重」を発売。1927年八丈島酒造として創立。原材料にこだわり続け、100年以上の歴史を紡いできた。八丈島産さつま芋と国産麦にこだわった「江戸酎」は深い味わいの変化を楽しめる。
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八丈島
八丈興発株式会社
1947年創業。地場産業振興を志し、サトウキビ(黒糖)焼酎造りからスタート。島の風土が造りあげる本物の焼酎造りに励む。代表銘柄は麦焼酎の「情け嶋」。八丈島の名産品であるレモンや乳製品等とのコラボレーションにも意欲的。
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青ヶ島
青ヶ島酒造合資会社
1984年に生産者(杜氏)が集まり会社を設立。人口約170人の日本一人口が少ない村で、焼酎が自家醸造された時代の製法を今も受け継いでいる。杜氏ごとに異なる製法や、原料の違いから生み出される個性的な味わいが魅力。
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小笠原諸島
小笠原ラム・リキュール株式会社
1989年、サトウキビを原料とするラム酒を製造する会社として設立。製糖時にできる糖蜜を発酵・蒸留して造られる酒が戦前島民に愛飲されていた。サトウキビ特有の豊穣な甘さと力強さは、まるで亜熱帯の太陽のような味わい。
まだ世界が知らない蒸留酒を味わう
東京都港区の虎ノ門ヒルズにある酒食堂虎ノ門蒸留所では、店舗に併設した蒸留所でつくられるオリジナルのジンのほか、ここで紹介した島酒を提供している。
今回は期間限定で、島酒の新しい魅力と出会える「東京 ISLANDS SPIRITS WEEK」を2021年3月14日から開催。期間中は島酒だけでなく、島しょ地域の様々な食材をつかった料理など、オリジナルメニューを存分に楽しむことができる。
東京の島酒の魅力を存分に引き出した、虎ノ門蒸留所のオリジナルのメニューをぜひご堪能いただきたい。