社員たちの誇りが生んだ「ツナ缶詰」

由比缶詰所 「特撰まぐろオリーブ油漬」
由比缶詰所 「特撰まぐろオリーブ油漬」
< PACKAGE >
パッケージ

*パッケージは価格帯によってカタチが変わる場合がございます。
*デザインは時期によって変更の場合がございます

静岡県の中部に位置する港町由比では、贈り物の定番として親しまれ、各家庭の常備品ともなっているツナ缶詰があるという。

それが今回ご紹介する由比缶詰所の「特撰まぐろオリーブ油漬」だ。

あたたかい由比の町と人に支えられながら、原料や製法にこだわった缶詰を作り続けている由比缶詰所。

地元の人に愛される「特撰まぐろオリーブ油漬」の美味しさをぜひ、堪能してほしい。

由比缶詰所の「特撰まぐろオリーブ油漬」について、贈り物としてのおすすめポイントをご紹介しよう。

ツナ

ツナだけでなく、油ごと味わい尽くしたい美味しさ

缶を開けると、ほのかなオリーブの香りとともに、きれいな白い身をしたツナが顔を出す。

さっそく食べてみると、魚の臭みは一切なく、ツナそのもののシンプルな旨みが口の中に広がっていく。油もサラサラとしていて、オリーブ油独特の青臭さもなくツナの風味を絶妙に引き立たせている。油自体にもツナの旨みが溶け込んでいるので、油ごと堪能できるツナ缶詰となっている。

「フレーク」

素材としても、食卓の主役にも

緑の缶「フレーク」は、一般的なツナ缶詰と同じく、身がほぐしてあるので、素材としてサラダやサンドイッチなど、様々な料理に使える。

白い缶「ファンシー」は、身が固まりのままぎっしりと詰められていて、そのままお皿に盛り付けても食卓の主役になりそうな存在感だ。

自分たちが作ったと、胸を張れる商品を

『ホワイトシップ』

「特撰まぐろオリーブ油漬」のラベルには、一隻の白い船が描かれている。

「それは、由比缶詰所の自社ブランド、『ホワイトシップ』のマークです」。そう教えてくれたのは由比缶詰所の川島大典さん。

OEM専門の缶詰メーカーだった由比缶詰所がこの『ホワイトシップ』を立ち上げたのは、約30年前のこと。その船出を後押ししたのは、社員たちの熱い想いだったと、川島さんはいう。

由比

由比缶詰所がある由比という町は、静岡県の中部に位置し、山と海に囲まれ、駿河湾越しに富士山を望む港町。温暖な気候で、住む人の人柄もあたたかく、ゆったりとした時間が流れる。

いまでは駿河湾の桜えびで有名な地域だが、海が近く運搬の便も良かったため、昔は缶詰製造が盛んで、由比一帯に缶詰工場が立ち並んでいたという。

この町で由比缶詰所は、昭和8年(1933年)に創業を開始した。はじめは欧米への輸出向けのツナ缶詰を作っていたが、戦後の急激な為替変動の影響で輸出が減り始めたころ、国内メーカーの委託製造を請け負うようになり、それ以来、OEM専門の缶詰メーカーとなったそうだ。

「当時の委託製造のツナ缶詰は、国内の需要拡大を目的としていたため、“美味しさ”よりも“安さ”優先のものが大半でした。そうした状況のなか、次第に社員たちのなかで、『自分で食べるときも、人に贈るときも、自分が作ったと胸を張れる商品を作りたい』という想いが膨らんでいきました」と、川島さん。

社員たちの想いは追い風となり、“美味しさ”を追求した由比缶詰所のオリジナルブランド「ホワイトシップ」の航海が始まった。

もう一度原点に立ち返る想いで、かつて輸出時代に使っていたブランド名を復刻。以来、その名のもとに原料や製法にこだわった美味しい商品を生み出してきた。

「はじめは社員自らが買っていたのですが、そこから親戚や友人へと広まり、地元では贈り物の定番になっていきました。ありがたいことにいまでは、全国からご注文をいただいております」と、川島さんは話す。

由比缶詰所の社員たちの誇りを乗せて小さな港町を出発した「ホワイトシップ」の旅は、日本全国の人々からの「美味しい」という声を支えに、これからも続いていく。

絶品、ツナ缶詰の美味しさの秘密

びん長まぐ

「特撰まぐろオリーブ油漬」は、「ホワイトシップ」ブランドの一つとして、輸出時代の商品を日本人向けにアレンジして生まれたもの。川島さんは、その美味しさの秘密を教えてくれた。

「主原料のまぐろは、ツナ缶詰では最高級とされているびん長まぐろです。しかも、“旬”の夏の時期に日本近海に回遊してくる『夏びん長まぐろ』だけを使用しています。鮮度はもちろん、脂の乗り具合や白身の美しさなど、細部にまでこだわって選定しています」。

きれいな白色の肉質であることから、「ホワイトミート」と呼ばれているびん長まぐろ。その上質な味わいを活かすため、由比缶詰所ではオリーブ油にもこだわっている。

オリーブ油

「オリーブ油といえば、エクストラバージンが最高とされていますが、ツナ缶詰にするとクセが強すぎるうえ、緑色が濃いのでツナのきれいな白色の身を染めてしまいます。そこで、あえて風味と色味がマイルドなピュアオリーブオイルを使っているんです」。

美味しさの秘密はそれだけではない。実はもう一つ、必要不可欠な要素があると川島さんはいう。それが、約半年もの“熟成期間”だ。

「良質な原料で作られたツナ缶詰は、時間を置けば置くほど油とツナが馴染んで美味しくなります。お客さんのもとに届くときに、すでに美味しい状態であるようにとの想いから、賞味期間3年のうち、製造から約半年間は“熟成期間”としており、その期間は販売しません」。

こうした数々のこだわりが詰まった「特撰まぐろオリーブ油漬」を食べた人たちからは、「こんな美味しいツナ缶詰があったのか」「もうほかのツナ缶詰は食べられない」と絶賛の声が寄せられており、それが何よりの喜びだと川島さんは話す。

「特撰まぐろオリーブ油漬」は、由比缶詰所内の直売所のほか、ウェブショップでも買うことができる。“社員の誇り”と“地元愛”が詰まった美味しさを体験してほしい。

Writer : AYAKO KOMATSU
 / 
Photographer : CHIE MARUYAMA

株式会社 由比缶詰所

所在地 静岡県静岡市清水区由比429-1
TEL 054-375-2121(代表) 0120-272548(フリーダイヤル)
ウェブショップ https://yuican-shop.com/
URL http://www.yuican.com/

※こちらの情報は取材時のものです。最新の情報は各店舗にお問い合わせください。

シェア
ツイート

おすすめ記事