京都の上質と洗練を体現したジャパニーズ・クラフトジン
ジンは、蒸溜酒にジュニパーベリーなどのボタニカルと呼ばれる植物で香りづけしてつくられることから生まれる、独特の鋭い切れ味や口のなかに広がる香りが特長。「季の美」のボタニカルは京都産にこだわって選び抜いた原材料を使用。さらには、京都の洗練されたクラフトマンシップを体現するため、京都の地で日本初のジンの蒸溜所を設立。まさに日本を味わえるクラフトジンだ。
京都蒸溜所の「季の美」について、贈り物としてのおすすめポイントを紹介しよう。
和食にも合う日本産・京都産にこだわった11種のボタニカル
「季の美」の最大の特長は、日本の原材料をベースにつくられていることだ。ジンはベース・スピリッツ、ブレンド水、ボタニカル由来フレーバー成分を基につくられる。
「季の美」はベース・スピリッツにジンでは初めてライス・スピリッツを使用し、ブレンド水には京都伏見の名水を使用。そしてボタニカルにはシソ、山椒、柚子、檜、生姜、笹、木の芽、レモンなど日本の食材を多く取り入れている。そのため、刺身やぶりの照り焼きのような和食にも合うという。
「京」を感じるパッケージ
「季の美」のパッケージを監修したのは、寛永元年(1624年)創業、京都の唐紙屋「雲母唐長(KIRA KARACHO)」。ふすま紙などにつかわれる美しい模様や金銀泥などがあしらわれた、京唐紙の文様をモチーフとしたオリエンタルでシックなパッケージからも「京」を感じることができる。
日本初のクラフトジンで「京都らしさ」をつくり上げる
日本産・京都産の原材料や、京都の伝統文様と洋酒のジンの掛け合わせ。そんな新しいアイディアで、日本初のジン専門蒸溜所を設立し、クラフトジンをつくり上げた京都蒸溜所代表のデービッド・クロールさんにお話を伺った。
元々、ウィスキーの輸入販売を経営していたクロールさんは次の事業展開として、海外で盛り上がりを見せていたクラフトジンに注目していた。そうしたなか、京都を訪れたときに感じた特別な雰囲気と、丁寧に上質なものをつくる京都のクラフトマンシップに感銘を受けた経験から、京都の地でクラフトジンをつくることを選んだ。
「日本にクラフトジンがまだ無かったなかで、“京都らしい”クラフトジンとはどういうことかいろんな人に意見を聞きました。“京都らしさ”を目指すというより、みんなでつくり上げていったイメージです」。
クロールさんがクラフトジンをつくっていくなかで大切にしたのは、日本産、特に京都産の素材にこだわること。一般的にジンのボタニカルは世界中から素材を集めるのに対し、「季の美」のボタニカルには、日本では手に入らないジュニパーベリーやオリス以外は日本産のものを使用することにこだわっている。さらに、檜や柚子、レモン、玉露、生姜、山椒、木の芽、シソ、笹など、すべて“日本”を感じさせる素材が使われている。最初は61種類ほどの素材を試したが、お客さんの意見も聞きながら厳選し、現在の11種類に絞っていったそうだ。
ジンのベース・スピリッツは一般的にトウモロコシや大麦、小麦などがつかわれることが多いが、「季の美」では初めてライス・スピリッツを使用している。ライス・スピリッツはほのかな甘みとやわらかくクリーンな口当たりが特長で、「季の美」のまろやかな味わいには欠かせないという。
和食とともに楽しんでほしい
日本で食卓に並ぶお酒は日本酒やビールなど様々あるが、「季の美」も和食とともに楽しんでほしいとクロールさんは話す。飲み方も、オンザロックやジントニックのような洋酒としての飲み方だけでなく、日本酒のようにお湯割りや水割りもおすすめだそう。
「季の美」に合うおすすめの料理を教えていただいた。
「繊細な味わいの料理と合わせるのがおすすめです。うなぎの白焼にわさび醤油を合わせたものなどはよく合います。また、『季の美』のボタニカルに取り入れている11種類の素材を使ったペアリングを、コース料理で召し上がっていただけるような取り組みも考えています」。
京都の、丁寧で上質なものづくりの姿勢を受け継いだ「季の美」。“旬”という季節の恵みの美しさをその名に冠したこのお酒を、ぜひ“旬”の食材とともに楽しんでいただきたい。