お菓子で楽しむ、川島町のいちじく
埼玉県一の出荷量を誇る川島町のいちじく
今回のお菓子教室でつくったのは「川島町産いちじくのタルトレット」。まず冒頭に、主役の食材である川島町のいちじくについて、川島町の飯島 和夫町長にご紹介いただいた。
「川島町のいちじく生産組合では、有機肥料での栽培を推奨しており、出荷の際は農薬量、サイズ、色、糖度など厳しい基準を設け品質を管理しています。この品質と、糖度の高さが川島町のいちじくの特長です」。
町では10年ほど前からいちじく生産に力を入れ、いまでは埼玉県内一の出荷量を誇る。川島町のいちじくは、一文字仕立て方式(枝を南北又は東西に両腕を広げたような形に育てるもの)で、風通し、日当たりを考慮した栽培方式によってつくられる。糖度は13度以上に設定しているので、甘みも強い。いちじくをモチーフにした町のマスコットキャラクター「かわべえ」と「かわみん」が生まれるほど、地元からも愛されている特産品だ。
「川島町は埼玉県の真ん中に位置し、都心から近くにありながら、自然や美味しいものに恵まれた魅力いっぱいの町です。ぜひ一度お越しください」と、飯島町長。
「私もいちじくが大好きで、今回、川島町の農家さんから送っていただいたいちじくは完熟で色もきれいでとっても甘くて美味しかったので、どんなお菓子にしようかワクワクしながら考えました」と、marimoさんも川島町のいちじくの魅力を語ってくれた。
いちじくのタルトレットづくり
レッスンは、marimoさんのデモンストレーションを中心に行われた。今回つくったいちじくタルトレットは、1人分の小さな丸いタルトにいちじくを焼きこみ、仕上げにも生のいちじくも使ういちじくたっぷりのお菓子。クリームには同じく川島町産の「シンデレラン」(鈴木農場)という栄養たっぷりの卵が使用されている。
参加者は、marimoさんのデモンストレーションの後、それぞれいちじくの皮をむき、焼きあがったタルトにクリームを絞ってカットしたいちじくの盛り付け工程を体験した。
その後、marimoさんからお菓子の撮影テクニックを解説いただき、参加者が自身のスマートフォンやデジカメでお菓子の撮影会もおこなった。お菓子やカトラリー、ティーカップを並べ、自然光の中で試行錯誤しながら撮影。
試食タイムにはmarimoさんもテーブルに加わり、たくさんのお菓子作りの質問が寄せられ大盛況でイベントは終了した。
いちじくの産地、川島町物産展
また当日は、まるごとにっぽんの同会場内で川島町の物産展「川島町収穫祭」が開催されていた。
若い世代が中心となり、川島町の未来のために調査や研究をおこない町へ提案したりイベント等を企画・運営している「かわじま☆未来塾」のメンバーも駆けつけ、川島町を熱心にPR。未来塾のメンバーが考案したいちじくのドリンクは同施設内のCafé M/Nで提供され、大好評だったという。
物産展コーナーでは農家から直送のいちじくは連日完売。農家のお母さんたちが手作りした無添加のいちじくジャムも大好評だったようだ。
川島町ではいちじくの収穫体験ができる観光農園や直売所での販売も行っている。ぜひ、来年のいちじくの“旬”の時期には、川島町を訪れて現地で新鮮ないちじくを味わってみてはいかがだろうか?