千葉の南国生まれ。パッションフルーツ農家がつくるリリコイバター
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RYO’S FARMの「リリコイバター」について、おすすめポイントをご紹介しよう。
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太陽をたっぷりと浴びた濃厚なパッションフルーツ
RYO’S FARMのパッションフルーツは、一般的なものよりも甘味が強く、香りも濃厚。美味しさの秘密は年間を通して温暖な館山の気候と、完熟した果実を収穫するためのこだわりの栽培方法にある。果肉自体の風味がしっかりとしているからこそ、パッションフルーツの美味しさが存分に楽しめる。
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添加物なし。秘伝のレシピで農家自身が手づくり
原材料は、厳選した国産の無塩バター、卵、砂糖、そしてパッションフルーツのみ。保存料など余計なものは入っておらず、園主の梁 寛樹さんが、一つひとつ手づくりしている。ひと瓶に丸々1個分のパッションフルーツを使用。
甘さと濃厚な香りが際立つパッションフルーツづくり
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海に囲まれ、一年中温暖な気候に恵まれる千葉県・館山市。このまちでパッションフルーツをつくるRYO’S FARMの若き園主・梁さんは、農業と大好きなサーフィンをやるために、生まれ育った東京から館山市へと移住した。市内のマンゴー農家で研修をしたのち、高齢のため休業していたカーネーション農家の畑を借りて、2012年にRYO’S FARMをオープン。
「地域の農業を盛り上げるために、自分が農家になって成功例をつくれたらおもしろいと思ったんです。自分の姿を見て、若い方が農家を目指すようになってくれたらうれしい。農業は自然が相手なのでノーストレスで、とても楽しいですよ」と、梁さんは話す。
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栽培品種は「紫玉」というポピュラーなもの。化学肥料は一切使わず、代わりに魚粕をまいている。一般的にパッションフルーツは酸味が強くなりがちだが、RYO’S FARMでは甘い完熟のパッションフルーツを収穫するために、“洗濯バサミ”を利用する。熟してくるとツルから落下し、その衝撃で皮から果肉がはがれてしまうが、果実を一つずつ洗濯バサミで固定することで落下を阻止。すると収穫の瞬間まで栄養を吸収しながら熟すので、甘い完熟状態に成長するというわけだ。
香り高いパッションフルーツとバターが合わさった「リリコイバター」
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「あなたのところのパッションフルーツなら、きっと美味しいものができるはず」と、梁さんに「リリコイバター」づくりを勧めたのは、ファーマーズマーケットを訪れたお客さん。“リリコイ(Lilikoi)”はハワイ語でパッションフルーツのことを指し、フルーツバターの一種として日本でも近年人気を集めている。
「最初は生の果実だけで勝負したいと思っていたけれど、つくってみるとすごく美味しいものができて、商品化してみることにしたんです」と、梁さんは振り返る。
「リリコイバター」をつくるのは、梁さん本人。オリジナルのレシピで、ひと瓶に使うパッションフルーツは贅沢に丸々一個分。湯煎した国産の無塩バターと果肉、砂糖、卵を合わせて、30分から40分じっくり混ぜながら火を通していく。シンプルながらも、なかなかコツがいる作業なのだそう。
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かわいい瓶に入った「リリコイバター」をひと口味わってみると、パッションフルーツのトロピカルな風味とクリーミーなバターが絶妙にマッチ。カリカリに焼いたトーストに乗せて食べれば、穀物の香ばしさが加わってさらに風味豊かになる。トーストの他、ヨーグルトやパンケーキにかけるのもおすすめだ。

「日本ではまだまだ馴染みのないフルーツだと思いますが、『パッションフルーツってこんなに美味しかったんだ!』ということを伝えられたらうれしいです」と、爽やかな笑顔で話す梁さん。パッションフルーツの美味しさをあますことなく詰め込んだRYO’S FARMの「リリコイバター」で、館山の太陽を感じてほしい。