日本全国の“旬”を追い続けてきたSHUN GATEが、越前のとっておきの地域産品と、そのストーリーを紹介します。
日本海沿岸部に位置する福井県。かつては県東北部に“越前国”が置かれ、新潟の“越後国”と並ぶ大国として、大いに繁栄しました。一帯には山地が広く分布しており、森林面積は全体の8割近くを占めています。自然豊かな環境は、地域に独自の食文化をもたらしました。県を代表する銘柄牛「若狭牛」をはじめ、一級河川・九頭竜川の名水で育まれた「お米」や越前海岸の海水を使った「塩」など、多彩な特産品が揃います。
商品STORY

1.黒川産業の「福地鶏の卵」

福地鶏の卵

「福地鶏」は、福井県畜産試験場が開発した地鶏です。福井市内で長年改良を重ねてきた品種「エミチレッド」の雄と純国産鶏の「岡崎おうはん」の雌を交配して誕生しました。

「福地鶏」が産んだ卵は、黄身が一般の卵よりも大きく、箸でつまめるほどの弾力があります。白身にも濃厚なうま味があり、おいしい卵料理に仕上がると評判です。

現在、県内の生産者たちによって、13棟の鶏舎で「福地鶏」が飼育されています。そのなかでも一番の飼育数を誇るのが黒川産業です。2017年4月に本格的な飼育を開始し、同年6月には卵の販売に着手しています。

黒川産業

「福地鶏」は、生産者ごとに品質の差が出ないよう「平飼い」で育てる決まりがあります。これは、鶏が自由に動きまわれる環境で育てる飼育方法で、黒川産業でも広い敷地に止まり木や排卵スペースを用意しています。元気に走り回る鶏たちに、代表の黒川久美子さんも目を細めます。

「鶏を育てることと人を育てることに違いはありません。愛情をこめて話しかけて、気持ちを通じ合わせます。鶏舎を清潔に保ち、主食には、安心・安全で栄養価の高い配合飼料を与えています。こうして丁寧に向き合うからこそ、おいしい卵になるんです」。

2.グリーンファーム角屋の「無添加糀(こうじ) 味噌」

グリーンファーム角屋

福井県最北端に位置するあわら市。74本の源泉からなるあわら温泉は、県内屈指の温泉地として知られ、“関西の奥座敷”と呼ばれています。そんなあわら市で農業を営むのがグリーンファーム角屋。窒素肥料を使わないお米づくりを中心に、麦や大豆、大根などの多品種を栽培しています。

「先輩農家の方々は、この角屋集落の田園風景に誇りを持っているんです」。そう話すのは、ファームの代表を務める齋藤貴さん。20年近く金沢の農業法人に在籍していましたが、2017年にあわら市に移住。グリーンファーム角屋から、第三者継承というかたちで営農を託されました。

「角屋集落は、平野部にもかかわらず過疎化が進んでいます。ファームの活動を通じて、集落の知恵や知識を次世代に繋げていきたいです」。

グリーンファーム角屋の「あま糀 生」

グリーンファーム角屋は、加工品の製造・販売にも力を注いでいます。齋藤さんのイチオシは「無添加糀 味噌セット」。「あま糀 生」と「角屋の青大豆味噌」のセットで、どちらも自社栽培のお米や大豆を原料にしています。
「あま糀 生」はドリンクやデザートに最適。豆乳のうま味と糀のほのかな甘さのバランスが絶妙で、身体にじんわりと染み渡ります。「青大豆味噌」でつくったみそ汁は、香り豊かで自然な甘みに仕上がります。集落の大地で育まれた力強い味わいをぜひ堪能してみてください。

3.美・SOILの「清美米キューブ米」

清美米キューブ米

福井県を貫く一級河川・九頭竜川。その支流にあたる竹田川流域で農業を営むのが美・SOILです。ユニークな屋号は、「美しい土壌(SOIL)」にちなんだもの。“身近すぎるスーパーフード”を謳い文句に掲げて、米づくりに取り組んでいます。

お米には、化成肥料ではなく有機肥料を使用。除草も機械と人力での作業が中心です。稲を広い間隔で植えつけているのは、風通しをよくするため。これにより稲が力強く育ち、使う農薬を最小限に抑えることができるのです。こうした環境負荷の低い農法が評価され、農林水産省による「エコファーマー」にも認定されています。

美・SOIL

美・SOILで栽培しているお米は「清美米(きよみまい)」のブランド名で市場に流通。現在取り扱っているのは、粘り気とうま味のバランスがいい「コシヒカリ」、モチモチ食感の「ミルキークイーン」、炒め物に最適な「あきさかり」の3品種。個性際立つラインナップで、食べ比べも楽しめます。美・SOILの代表取締役・近藤勇太さんは「清美米」への思いをこう話します。

「“清美”は、農業の大先輩である父の名から取ったものです。父が自身の名前を付けるほど、人生を懸けた米づくり。ぜひ、たくさんの人に味わってほしいですね」。

4.牛若丸の若狭牛でつくった「牛しぐれ」

若狭牛

福井県を代表する銘柄牛といえば「若狭牛」。生産者が丹精込めてそだてた黒毛和牛種のなかから、厳しい審査基準を乗り越えたものだけが「若狭牛」に認められます。きめ細かいサシが入った肉質をしており、ジューシーでいて後味はさっぱり。年間600頭程度しか出荷されず、その大半が県内で消費されています。

県内で若狭牛を育てている農家はおよそ20軒。その中でも最大規模を誇るのが坂井市にあるサンビーフ斎藤牧場です。365日24時間体制を導入し、牛の体調や体温はもちろんのこと、水の配給ペースや寝床に敷くワラの量などもチェックしています。

徹底した管理によって、育てた牛の多くは歩留まり等級・肉質等級ともに高いランクのA4、A5等級に格付けされます。「平成17年度に開催された北陸地方の競りでは、うちの牛がグランドチャンピオンに輝きました」と、代表の斎藤力さんも胸を張ります。

牛しぐれ

サンビーフ斎藤牧場は、同市内に焼き肉店の牛若丸を運営。店の自慢のひとつが「牛しぐれ」です。鮮度抜群の若狭牛の精肉を減塩醤油、天然きび砂糖で丁寧に炊き上げました。決め手は、隠し味に使われる福井の田舎味噌。しっかりした味つけでごはんがどんどん進みます。

5.志野製塩所の「百笑の塩」

志野製塩所

坂井市の中心地から車で、西へおよそ40分。越前海岸を望む絶景ポイントに志野製塩所はあります。海沿いにポツンと建った工房は、廃工場を改装したもの。中では、志野佑介さんがかまどから立ち上がる湯気を全身に浴びながら、塩づくりに励んでいました。

塩の原料になる海水は近くの入り江から汲み上げており、灰汁を取り除きながら3日間かけてかまどで炊き上げます。かまどにくべる薪は、山の間伐材や廃材を活用。海水も燃料も自然のサイクルから調達するのがモットーです。志野さんは、塩づくりとの出会いをこう振り返ります。

「2019年の移住に合わせて、この地で就農しました。農業以外にも生活の柱がほしいと考え、思いついたのが越前海岸の海水を使った製塩業です。試行錯誤の末に、製塩の師匠からも『美味しい!』と太鼓判をいただきました」。

百笑の塩

志野製塩所の看板商品「百笑の塩」は、製塩された時期によって味わいが多彩に変化。酸味が後をひく仕上がりになることもあれば、うま味が強く出ることもあるなど、味覚を通して四季を感じることができます。その他のおすすめは、一晩以上かけてゆっくりと結晶化させた「結晶塩」や花椒(ホアジャオ)の風味がくせになる「スパイス十塩」。調理に使う前に、まずはペロっとひとなめ。塩の奥深さが堪能できます。

これらの越前の特産品は下記よりご注文いただけます。ぜひお試しください。

オンラインカタログギフトを贈る

とっておきの地域産品をオンラインギフトカタログにまとめました。住所を知らない相手にもメールやSNSで贈り物ができるソーシャルギフトサービス「GiftPad」で購入することができます。 地域のSTORYを添えて、ギフトを贈ってみてはいかがでしょうか。
※GiftPadのカタログ販売ページに遷移します。
越前のおくりもの

オンラインショップで購入する

「福井のつくりてマルシェ おっけの」では、福井県の特産品をお取り扱いしています。ご自宅用にご購入してみてはいかがでしょうか。
※おっけのページに遷移します。
地域のおくりもの 特集トップ

※掲載商品やメーカーの情報は、取材当時のものです。
※SHUN GATEでは商品の販売はおこなっておりません。詳細は販売先のサイトにてご確認ください。