1.及善商店の「常温かまぼこ」「笹かまぼこ」

“日本一魚肉タンパク質を愛する男”と名乗る及川善弥さんは、南三陸町で140年続くかまぼこ店・及善商店の6代目。若年層のかまぼこ離れを止めるべく、気仙沼の「かねせん」とタッグを組み、「三陸フィッシュペースト株式会社」を設立。試行錯誤の末、「常温かまぼこ」の販売を業界で初めて実現しました。従来のかまぼこは冷蔵必須で、賞味期限も1週間ほどと短く、宮城県を代表する土産物「笹かまぼこ」も持ち運びの手間がありました。それにひきかえ、及川さんたちの「常温かまぼこ」は、常温で180日間の保存が可能。保存料も不使用なので、安心して食べることができます。

「栄養満点で安全なかまぼこを、まずは子供たちに食べてほしい」と発売したのが「旅するかまぼこ」。3種の味が楽しめるミニサイズの笹かまぼこで、パッケージにはかわいらしいイラストをデザイン。常温で持ち運べるので、旅行や遠足、お弁当に添えたりと、どこへでも”“旅する”ことができます。また、笹かまぼこにホタテを丸ごと2粒のせた「ほたての」は、海の幸を味わえる贅沢版。晩酌のおつまみやお土産にもおすすめです。
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及善商店のかまぼこは、ぷりっとしつつ歯切れの良い、食感の”しなやかさ” にこだわって作られています。定番の笹かまぼこは昔ながらの変わらない味。高級魚・キンキを混ぜ込み、大きく焼き上げた厚焼き笹かまぼこ「リアスの秘伝」など、ぜひ食感と味わいを食べ比べてみてください。
2.さとうみファームの「南三陸わかめ羊」
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世界的に有名なブランド羊「プレ・サレ」や「ソルトブッシュ・ラム」と同じように、南三陸町にも海の恵みで育つ美味しい羊がいます。それが、地元でとれたわかめを食べて育つ「わかめ羊」です。復興支援ボランティアとして南三陸町に来た金藤克也さんは、海辺の植物を食べて育つブランド羊のことを知り、硬くて食用に向かない地元産のわかめの茎を使って、羊を育てられないかと考えました。

さとうみファームの「わかめ羊」が食べているのは、生のわかめの茎と牧草を混ぜて発酵させた、特製の飼料。発酵により生成された乳酸菌は羊の腸内環境を整え、わかめに含まれる塩分とミネラルが、羊の旨味をぐっとアップさせます。金藤さんいわく、「わかめ羊」には旨味成分であるイノシン酸が通常の羊の約6倍も多く含まれているそう。食べてみると特有の臭みはまったくなく、みずみずしい肉汁と濃い旨味が、柔らかいお肉からジュワッと広がります。まだまだ出荷数が少なく、オンラインショップでは毎月売り切れが続く希少な「わかめ羊」。食べるときには塩・こしょうのみでシンプルに味付けて、お肉そのものの味わいを楽しんでください。
3.椎彩杜の「椎茸かりんとう」
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海のイメージが強い南三陸町にも、美味しい山の幸があります。椎彩杜は、椎茸を生やす菌床から丁寧に育てている、町で唯一の椎茸農家。東日本大震災でハウスがほぼ全壊し一時は廃業を考えるも、「再開を望む地元住民の声に励まされて復活を決 意した」と常務取締役の髙橋浩幸さんは振り返ります。再スタートの追い風となったのが、椎茸を練り込んだ「椎茸かりんとう」。町の観光スポット・南三陸さんさん商店街の土産物屋で販売するやいなや、またたく間に大ヒットし、椎彩杜の看板商品となりました。
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「椎茸かりんとう」に使われるのは、味は良くてもサイズが小さくて出荷基準に満たない椎茸。生のままではえぐみが出るので、乾燥させて粉砕し、小麦粉、おから、米粉をブレンドした生地に練り込みます。味のポイントは、隠し味に使っている味噌。椎茸のほのかな風味と甘じょっぱさ、ちょうどいいカリカリの食感がクセになり、もう一つ…と手が伸びます。他にも、肉厚の椎茸を乾燥させた「乾燥椎茸」や、旨味が詰まった「椎茸だし醤油」などのオリジナル商品が人気。椎彩杜の椎茸を、いろいろな形で味わってみてください。
4.でんでんむしカンパニーの「あい茶」

南三陸町の奥地にある払川集落を拠点とする、でんでんむしカンパニー代表の中村未來さん。大阪の設計事務所で勤めていた中村さんは、南三陸町に移住し、高齢化や担い手不足によって耕作放棄地となっていた場所を再生させ、農薬・化学肥料を使わずに藍を育てています。収穫した藍は体に優しい「あい茶」や、美しい藍染め製品に変身。「使われなくなったものに、ちょこっと手を加えて、未来へ繋がるモノ・コトづくりをする」。それが中村さんのミッションです。

染料としてよく知られる藍ですが、実は古くから薬草として食用されてきた歴史があり、「あい茶」も健康や美容に良いとされています。収穫した葉は、手作りの乾燥棚で一度干し、洗浄、手もみをしてから完全乾燥へ。秋には藍の花が咲くので、時期によってはお茶にお花が入っていることもあります。香りは海藻を乾燥させたような、かすかに塩味を感じるもので、ハーブなどとブレンドするのもおすすめ。ノンカフェインなので、誰でも気軽に飲めるのがうれしいです。染料として使用すると、心が晴れるような鮮やかな藍色に染まるのも藍の魅力。手ぬぐいやTシャツなど、中村さんが一つ一つ大切に染め上げています。体にも目にもうれしい、南三陸の藍の魅力に触れてください。
これらの南三陸町の特産品は下記よりご注文いただけます。ぜひお試しください。
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