「完熟」という、“旬”がくれた贈り物
*デザインは時期によって変更の場合がございます。
今回おすすめする贈り物は、和歌山県ほりぐち農園で、昔ながらの製法でつくられた「ki樹シリーズ 完熟梅シロップ」。
6月下旬のほんの数日間に収穫される完熟した紀州南高梅と氷砂糖のみというシンプルな材料でつくられ、美しいガラス瓶に入ったシロップは、もちろん無添加・無着色。見た目にも涼やかで、暑い季節の贈り物にぴったりだ。
「完熟梅シロップ」の、贈り物としてのおすすめポイントをご紹介しよう。
完熟梅だけが持つ、特別な果実の香り
一般的な梅シロップは青梅からつくられており、爽やかな梅の香りが特徴であるが、この完熟梅シロップは、甘い香りを放つようになった完熟梅だけでつくられており、ふたを開けた瞬間に芳醇な香りが漂う。とろりと濃厚なシロップは、よく冷やした水や炭酸水などで割り、その香りを楽しみながら暑い日にいただくのがおすすめだ。
美しいガラス瓶のパッケージ
この完熟梅シロップを贈り物におすすめする理由のもう一つは、洗練されたパッケージデザインだ。飾りたくなるような佇まいの四角くスリムなガラス瓶に、琥珀色のシロップが光に透ける様がとても美しく、贈り物として喜ばれるだろう。
伝えたいのは、「完熟南高梅」の香り
「完熟梅シロップ」を作っているのは、「日本一の梅の里」として有名な和歌山県みなべ町。
江戸時代から代々梅の栽培を続けてきたほりぐち農園。14枚の梅畑を持っており、南高梅を筆頭に5種類の梅を栽培している。六代目の園主である梅専業農家の堀口育男さんは、樹に負担をかけぬよう丁寧に栽培し、毎年たくさんの梅を全国へ届けている。
完熟梅シロップがどのように生まれたのかを、奥様の千草さんに伺った。
「ほりぐち農園では初代の頃から主に梅干しをつくって販売してきました。その傍らで、梅酒や梅シロップなどを自分たちで漬けて、自家製の味として楽しんでいます。当初は青梅でつくった梅シロップを飲んでいたのですが、収穫期に熟した梅の香りが漂う畑で、このフルーティーな香りをたくさんの人に届けたいと思い、完熟梅の梅シロップを商品化することにしたんです」。
完熟梅シロップに使用している南高梅は、3Lサイズというずっしりと大粒の実が特長だ。しかし、完熟した梅の実は刻一刻と熟し具合が変化する。香りと味を伝えるためには、梅の状態が重要なため、「いま!」という収穫のタイミングを見定めるのが非常に難しい。良い香りを放つギリギリの頃合いを常に追っており、育男さんが責任を持って収穫しているそうだ。
樹上で黄色くふっくらと熟した完熟梅は、早朝、日差しが当たる前に1粒1粒やさしく丁寧に収穫される。きれいに洗った後、香りを一瞬でとじ込めるために梅の実を冷凍し、その後氷砂糖と一緒に漬け込み浸透圧によって梅の香りと味を引き出していくと、数日で美しい色合いのシロップが出来上がる。ガラス瓶のパッケージは、完熟梅シロップの魅力を伝えるため、多くの人に手に取ってもらえるようにと選んだそうだ。
梅農家だから知っている梅の表情
千草さんに、完熟梅シロップのおすすめの味わい方を伺った。
「水割りや炭酸割りで飲んでいただくのはもちろんですが、ビールにちょっぴり入れてビールカクテルにするのもおすすめです。シロップ、砕いた氷、ミントの葉をソーダで割ったドリンクもさわやかで美味しくいただけますよ。私はバニラアイスやかき氷にそのままかけるのが好きです」。
365日休みなく梅畑の世話をしているという育男さんと、嫁いで驚きが沢山あったという千草さん。梅農家だからこそ、梅の樹と毎日向き合い、たくさんの表情を知っている。
「青梅の収穫時の畑では、青くきゅっと硬い実が樹になっている姿がキラキラときれいで見惚れてしまいます。日にちが経ち完熟してくると、梅の実はふわっとした印象に変わり、マンゴーのようなおいしそうな香りが畑いっぱいに広がります。そんな南高梅の豊かな表情をお届けできればうれしいなと思っています」。
実際に、ほりぐち農園の完熟梅を手にしたとき、「梅ってこんなに香りが良いんだ!」と、いままで知っていた梅とは違う表情に出会い驚かされた。
「完熟」という梅に一瞬訪れた“旬”の香りと、梅農家の想いが詰まったシロップをぜひ贈り物にしてはいかがだろうか。
上野桜木あたり
http://uenosakuragiatari.jp/