OKURIMONO (March 2015)

地域への想いが詰まった、博多のお土産「めんべい」

山口油屋福太郎「めんべい」

山口油屋福太郎「めんべい」

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パッケージ
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日本各地を訪れ、その土地の名産品を味わうことは旅の醍醐味のひとつ。また、そうした名産品の美味しさを、お土産にして大切な人と分かち合うことで、旅の楽しさは一層深まるもの。日本各地には、さまざまなご当地の名産品があるが、食の都・博多を有する福岡県で話題となっているお土産品がある。明太子メーカー山口油屋福太郎がつくる明太子のせんべい「めんべい」だ。

福岡に拠点を構える明太子メーカーがこだわり抜いた本格的なお菓子。そして、“せんべい”にすることで実現された、日持ち・持ち運びやすさ・配りやすさを兼ね備える「めんべい」は、大切な方々への贈り物として最適な一品である。

まずは、山口油屋福太郎の「めんべい」を実際にSHUN GATE編集部メンバー内で食べたときの感想を、味だけではなく、見た目など様々な角度から、受け取る側の素直な気持ちも交えてお伝えしておこう。

相性抜群の個性豊かな味わい

今回は、「めんべい」の中でも、豊富な味のラインナップが楽しめる「めんべい彩りギフト」を食べてみた。封をあけると、明太子の香りがひろがってくる。一口食べてみると、あっさりとしているが、明太子の辛さと旨みが後を引き、ビールのおつまみにも相性ぴったり。サクッとした少し固めの食感も、やみつきになってしまう。オーソドックスなプレーン味をはじめマヨネーズ味、あさり・海苔味など、生地の明太子味との相性が考えられた変化に富んだ味わいは、一枚食べ始めると、次々に他の味つけを味わいたくなり、手が止まらなくなってしまう。

明太子の美味しさを多くの人へ届けたい。「めんべい」誕生のきっかけ。

今や、福岡県を代表するお土産とも呼べる「めんべい」を生み出した山口油屋福太郎の専務取締役 山口勝子さんにお話しを伺った。
「1975年に、山陽新幹線が博多駅まで繋がったことをきっかけに、博多の名産品である明太子は、全国各地の方々に楽しまれるようになりました。その後、時代がたつにつれ、明太子が、東京などの大都市の百貨店でも買えるようになったり、昨今、消費者の減塩志向により賞味期限が短くなったりして、生ものである明太子をお土産に買って楽しむ消費者は、だんだんと減っていってしまうことを予想していました」。

そこから、できるだけ多くの方々に、明太子の味を楽しんでもらうために、お土産に最適なお菓子にした商品をつくりたいという、山口さんの挑戦が始まったという。
「新しいことへの挑戦だったため、せんべいにすると決まった後も試行錯誤でした。生地は、最初、小麦粉で試作してみましたが、味に満足できなかったので、全国各地のせんべいを研究し、名古屋に存在したせんべいを参考に生地を“でんぷん”にすることに行き着きました。さらには、味と見た目の両方を追求するため、中に混ぜる具材もイカやタコの量を調整したりと、いろいろと挑戦しました」。
明太子の味を活かしつつ、美味しいせんべいをつくりたい山口さんの想いが、「めんべい」誕生のきっかけだったのだ。

日々研鑽を重ねる。福岡・博多の商人気質

山口さんいわく、明太子とせんべいを組み合わせるアイデアの源泉には、福岡・博多の商人気質にあるという。
「福岡・博多は、江戸時代から続く商人の街です。福岡の商人は、あけっぴろげで垣根がなく、競争しあいながら研鑽を積むんです。商人の間で良いところを真似る、また、真似された側は、さらに新たなアイデアを生んでいく。そうした博多の商人の切磋琢磨が、福岡の食文化を豊かにしてきたんだと思います」。

山口さんは、山口油屋福太郎にも、その気質が息づいているのだという。「油屋の名前にもあるように、うちは創業の時、食用油の製造業を営んでいました。その後、食材の卸や、明太子の製造へと商いの幅を広げてきたのも、持ち前の商人気質で、先んじて新しいことに着手してきたからです。それでも、『他の方が、もっとがんばっている』という不安に駆られる時があります。それが、長く新しいことに挑戦し続けられるモチベーションなのかもしれませんね」。
福岡・博多に拠点を構え、常に切磋琢磨する環境にあった山口油屋福太郎だからこそ、「めんべい」を福岡県の代表的なお土産に成長させることが出来たのである。

素材の味を活かす、昔ながらの製法を再現

次に、「めんべい」をつくる添田町工場を訪ねた。「めんべい」は、山口さんの想いを実現させるべく製造手法にも試行錯誤が繰り返えされている。「めんべい」の立ち上げ当初から製造にかかわっている常務取締役の浦田隆さんにお話しを伺った。
「自分たちで『めんべい』をつくると決まった時、今まで、やったことのない試みだったので、どんな設備を備えればよいのか見当が付きませんでした。そのため、別のせんべいメーカーに修行に出向いて、製造方法を学びました。特に、生地をつくる工程では、明太子の味が活かせる方法を研究し、今の製造手法にしました」。

「めんべい」の生地は、明太子やイカなどの海の幸と、でんぷんを混ぜ合わせた下地づくりの際、ペースト状にはせず、若干、粉末の状態にして、一枚一枚の量もあえて均一にはしていない。
「箱にも昔ながらの製法と書いていますが、機械を使いながらも、あえて均一にしないことで一枚一枚に個性が生まれて、飽きの来ない味わいになります。また、他のお菓子の中には、海の幸の味を出すために、パウダーとかエキスを使っているものもありますが、『めんべい』は、海の幸を生地に練りこむことで、深い味わいを作り出しています」と、浦田さん。
「めんべい」は、そのこだわり故に、割れやすく製造には非効率な部分もあるというが、美味しいせんべいを生み出すためには、この製造方法を続けていかなければならないのだという。

福岡のメーカーとして、地域に貢献

「めんべい」は地域活性にも一役かっている。今回取材で訪れた添田町工場は、元々、廃校になった校舎を工場に改築したものだ。有休施設の活用だけでなく、地域に雇用を生み、また工場見学などを積極的に受け入れることで、観光客誘致の役割も担っている。

山口油屋福太郎の地域貢献の取り組みは、この添田町工場だけではない。福岡市の本社明太子工場では、観光バスが乗り入れられる広い駐車場を併設して、工場見学を充実。見学の最後にある試食タイムでは、白ご飯と有色・無着色の明太子を食べることができる。
また、「めんべい」の原料となるでんぷんの産地である北海道の小清水町には、添田町工場と同じく、廃校を活用した工場を構え、単に原材料を仕入れるだけでなく地域に貢献した取り組みを実践している。

福岡に拠点を構え、自分たちを育んでくれた地域と、食べてくれる消費者への感謝の気持ちを大切にする山口油屋福太郎。その想いが込められて、今や福岡を代表するお土産にまでなった「めんべい」を贈り物に選んでみてはいかがだろうか。

Writer : YASUHARU MOTOMIYA / Photographer : YU KAWAKAMI
※掲載されている一部の画像については、取材先よりご提供いただいております。

デイトス店の紹介

新幹線や、九州各地へのバス路線などが発着する九州を代表するターミナル駅である博多駅。毎日多くの人が行きかう博多駅構内の商業施設デイトスには、山口油屋福太郎のデイトス店がある。
「めんべい」はもちろん、デイトス店でしか手に入らないお洒落に瓶詰された明太子“THE MENTAI”シリーズなど、豊富な品揃えで、お土産選びに最適。
また、併設されたカフェでは、明太子がたっぷり食べられるお膳の「めんたいボウル」や「博多茶漬け膳」などもいただくことができる。出張や旅行で博多を訪れた際には、デイトス店で、旅の最後まで、博多の美味しさを味わってほしい。

住所 福岡県福岡市博多区博多駅中央街1-1 博多デイトス1階
TEL 092-433-1331
営業時間 8:00-21:00
*カフェ 11:00-21:00
(ラストオーダー20:00)

福岡県 観光情報

japan-guide.com http://www.japan-guide.com/list/e1242.html

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