玉露名人の技が光る「東平玉露」
薮崎園の「東平玉露」について、おすすめポイントを紹介しよう。
減農薬の畑で栽培した、最も柔らかな先端の2枚の葉を使用
お茶の新芽のなかでも、最も“みるい(柔らかい)”先端の2枚の葉だけを使用して玉露にする。これが、テアニンをはじめとしたアミノ酸をたっぷりと含んだ、濃いうま味や甘味をもたらす。
針のようにもみ上げられたつやのある茶葉
収穫時には緑が淡いようにみえる茶葉だが、火入れと揉みとを繰り返していくうちに葉の組織がこわれて濃い緑へと“染まりがよい”状態になり、表面に美しい“照り”が生まれる。茶葉を「アザミの花びら」にも似た針のように尖らせて、お湯を注いだときに美しく開く姿までを想像しながら形を整えている。そこまでこだわるのが、朝比奈の玉露名人の特長だ。
玉露名人自身が手がけた4種類の茶葉のブレンド
名人の前島東平さんは玉露に適した茶葉として「やぶきた」「さえみどり」「ごこう」「おくみどり」の4品種を育てているが、そのブレンドには黄金比率があって、非常にバランスの良いお茶になるのだという。名人自慢の「東平ブレンド」が手に入るのはここだけ。
玉露名人自身が手がけた4種類の茶葉のブレンド
名人の前島東平さんは玉露に適した茶葉として「やぶきた」「さえみどり」「ごこう」「おくみどり」の4品種を育てているが、そのブレンドには黄金比率があって、非常にバランスの良いお茶になるのだという。名人自慢の「東平ブレンド」が手に入るのはここだけ。
工芸品のような美しさ
数量限定の「東平玉露」は桐箱に入った逸品。まるで工芸品のように美しいお茶缶は、眺めているだけで期待感が高まる。
産地の生産者と茶問屋が手を組み、ブランドと品質を守っている
ペットボトルの緑茶が普及した現代において、本来の玉露の味を知る人は日本人でも少ないだろう。“玉露入り”などと書かれた緑茶を目にすることもあるが、玉露は玉露として単体で味わわなければ本領を知ることはできない。
茶商である薮崎園はそんな状況を嘆き、玉露名人が手技で生み出す、生産量も少ない玉露を守るべく、ブランディングにこだわってきた。そこで生み出された商品が「匠シリーズ 玉露名人茶」だ。
生産者の前島東平さんは、全国茶品評会で1988年を皮切りに農林水産大臣賞を二度獲得。以降も国際品評会金賞の三部門を受賞、世界緑茶コンテストの最高金賞も何度も受賞している玉露名人だ。直近の受賞は2020年。その30年以上にわたる活躍により、今ではアジアの緑茶文化圏から欧州にまでその名声が届いている。そんな東平さんの茶葉は世界各国に輸出されているため、薮崎園での購入も難しくなっているほどだ。
少量の湯で、味と香りをじっくり味わうのが玉露
玉露には、品評会でのいわば利き酒のような、40℃程に冷ましたお湯を注ぐ「つゆ茶」という楽しみ方があるが、一般的に味わう人のために薮崎園が推奨する飲み方を紹介する。
①1人分あたりの茶葉の量は5〜6gと多めに。急須を使うのではなく、茶葉の開く様子を愛でるために茶碗に直接1人分入れるのがよい。
②お湯の量は1人分40〜50ccくらい。温度は50〜60℃くらいでよい。
③抽出時間は1分半〜2分と短めに。茶碗をまわせば茶葉はより早く開く。水色(すいしょく)は玉露の場合ごく淡い色なのが当たり前なので、時間で決めてよい。
④茶葉をよけながらゆっくりと味わう。おおよそ3煎まで楽しむことができる。
茶の匠「玉露名人」の技、またその歴史や魅力を伝えたい茶商の想いが生み出す静岡朝比奈の東平玉露。本来の玉露の味、そのこだわりや価値が伝わる、贈り物にぴったりの一品だ。厳選された茶葉が絶妙にブレンドされた香り高き味わいは、きっと受け取った人の記憶に残るに違いない。